【ホテル】クリスマスの悪夢1
2005年12月4日 ホテルの思い出毎年12月になると思い出すとことがある。
思い出すと言うより、忘れられない悪夢だな。
あれは私が24才の時のことだ。
ホテルのレストランに勤務し、黒服(責任者)となって初めて迎えるクリスマス。
前月に私以外の黒服総入れ替えの人事異動があり、なにかと辛い日々が続く中クリスマスの準備にも追われていた。
クリスマスといったら、洋食系のレストランは一年で一番の稼ぎ時なのです。あの忙しさはハンパじゃねーよ( ´〜`)
黒服が入れ替わった為、このレストランでクリスマスの段取りを把握しているのは私だけです。
前任の先輩黒服にアドバイスしていただき、調理場との打ち合わせやレストラン内の配置図を作成した。
ボッタクリリーズナブルな価格で提供するシャンパンやワインも全て手配済み。
クリスマス期間を数日後に控え、用意するものは全て整った。
クリスマスのイベント期間は、確か22〜24日の3日間だったと思う。
そして初日の22日を迎えた。
ランチタイムも終わり、クローズタイムを利用してディナーの準備です。
予約で満席の為テーブルセッティングが大変です。
クリスマスは忙しいのが分かっているので、ほぼ全員出勤で対応するのである。
テーブルのセットは女性従業員に任せ、野郎共は力仕事だ!
レストランの中央部分には、お客様の目の前で調理する為の機材が次々と運ばれてきます。
様々な機材が運ばれてくる中、一際大きな機材がレストランの入り口へ到着した。
入り口部分は2段の階段があり、持ち上げないと中に入れることは出来ない。
この機材はかなりの重さで、7〜8人の野郎共でやっと階段1段分の高さまでしか持ち上がらない代物だ。
しゃがんだ状態じゃないと手を掛ける部分が無いのでかなり大変なのだ。
私は機材の前方を担当することなり、後ろ向きで運ぶ形となった。
皆で息を合わせ1段目へ上げようとして持ち上げたところ、何か変な音が聞こえてきた。
“パキーーーーーーーーーーン!!!”
高価なグラスを割ったような、とてもクリアな音だった。
“何の音だろう?”と思う間もなく自分の体に違和感を覚えた。
直感的にヤバイと思ったので、機材から手を離し後方へ倒れこんだ。
うつぶせ状態で倒れこんだのだが、腰の辺りに異常を感じた。
さすがに重い機材を運んでいる途中で一人離脱したので、運んでいる方々は異変に気付いたようだ。
私のただならぬ状態に作業は中断。
「大丈夫か?」
「しっかりしろ」
などなど心配する声をかけられる。
私は必死で立ち上がろうとしたが全く立てない!!
立つどころか動くことすら出来ない状態。
準備の邪魔にならないように、うつぶせのまま端の方へ移動させてもらった。
機材の方は手伝いを呼んで運び入れたようだった。
私は倒れこんだまま準備を見守る。
・・・・つづく
思い出すと言うより、忘れられない悪夢だな。
あれは私が24才の時のことだ。
ホテルのレストランに勤務し、黒服(責任者)となって初めて迎えるクリスマス。
前月に私以外の黒服総入れ替えの人事異動があり、なにかと辛い日々が続く中クリスマスの準備にも追われていた。
クリスマスといったら、洋食系のレストランは一年で一番の稼ぎ時なのです。あの忙しさはハンパじゃねーよ( ´〜`)
黒服が入れ替わった為、このレストランでクリスマスの段取りを把握しているのは私だけです。
前任の先輩黒服にアドバイスしていただき、調理場との打ち合わせやレストラン内の配置図を作成した。
クリスマス期間を数日後に控え、用意するものは全て整った。
クリスマスのイベント期間は、確か22〜24日の3日間だったと思う。
そして初日の22日を迎えた。
ランチタイムも終わり、クローズタイムを利用してディナーの準備です。
予約で満席の為テーブルセッティングが大変です。
クリスマスは忙しいのが分かっているので、ほぼ全員出勤で対応するのである。
テーブルのセットは女性従業員に任せ、野郎共は力仕事だ!
レストランの中央部分には、お客様の目の前で調理する為の機材が次々と運ばれてきます。
様々な機材が運ばれてくる中、一際大きな機材がレストランの入り口へ到着した。
入り口部分は2段の階段があり、持ち上げないと中に入れることは出来ない。
この機材はかなりの重さで、7〜8人の野郎共でやっと階段1段分の高さまでしか持ち上がらない代物だ。
しゃがんだ状態じゃないと手を掛ける部分が無いのでかなり大変なのだ。
私は機材の前方を担当することなり、後ろ向きで運ぶ形となった。
皆で息を合わせ1段目へ上げようとして持ち上げたところ、何か変な音が聞こえてきた。
“パキーーーーーーーーーーン!!!”
高価なグラスを割ったような、とてもクリアな音だった。
“何の音だろう?”と思う間もなく自分の体に違和感を覚えた。
直感的にヤバイと思ったので、機材から手を離し後方へ倒れこんだ。
うつぶせ状態で倒れこんだのだが、腰の辺りに異常を感じた。
さすがに重い機材を運んでいる途中で一人離脱したので、運んでいる方々は異変に気付いたようだ。
私のただならぬ状態に作業は中断。
「大丈夫か?」
「しっかりしろ」
などなど心配する声をかけられる。
私は必死で立ち上がろうとしたが全く立てない!!
立つどころか動くことすら出来ない状態。
準備の邪魔にならないように、うつぶせのまま端の方へ移動させてもらった。
機材の方は手伝いを呼んで運び入れたようだった。
私は倒れこんだまま準備を見守る。
・・・・つづく
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