ホテルの思い出話。


ホテルには様々なお客様が来る。

普通のお客様が圧倒的に多いが、曲者のお客も多数居た。

今回は、今でも印象に残っているお客のエピソードを紹介しよう。


私が入社して最初に配属されたのがコーヒーショップだ。

ここは朝早くから営業していて朝食を提供していた。

顧客で大会社のお偉いさんがしょっちゅう宿泊していて、その度に朝食を食べに来る。

毎回食べるのは決まっていて、目玉焼きにベーコンを添えたものを注文する。

ベーコンはクリスプ(カリカリに焼いたもの)が好みのようで、何度か作り直しを要求された。

このお客に提供するベーコンは普通のカリカリベーコンのレベルではないのだ!!
普通のカリカリベーコンを持っていくと





「コノベーコンハ、クリースプジャナイヨー!」





と、日本人のクセにアメリカ人かぶれした喋り方で作り直しを要求する。
ケント・デリカット(古っ)風の喋り方と思っていただければ分かりやすいだろう。

そのお客に出したベーコンは、かなりのカリカリ状態だ。

これよりもカリカリするということは、真っ黒コゲの一歩手前の状態になったベーコンになる。

仕方ないのでガチガチのベーコンを持っていくと



“これだよ!!!”



と言わんばかりの表情で喜んで食べる┐(´ー`)┌

毎度アメリカ人かぶれの口調で喋るものだから、我々の間ではこのお客の事を


非国民


と呼んでいた(´∀`*)


この非国民が来ると皆避けていたのは言うまでもない・・・。


事務所で非国民のマネをしてたりしたっけなぁ。

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